新長田呑み処　案山子のブログ

昨日の土曜日、姉カカシはお休みをもらって
昼に髪の毛を切って、夜に車でイオンに買い物に行きました。


今日のミニ街コンに提供するケーキの材料を買いに。


ちょうど、あまおう（イチゴ）が甘い香りを発していたので
鼻の利く姉カカシは軽くスキップ気味でイチゴを手に取り
カートをブンブン押して買い物をしました。


会計を済ませて、帰ろうと何気に携帯をみたらメールが来てました。

見てみると、入院してた時にできた友人から。



実は友人は子宮ガンの３期で手術。
私が退院する１日前に、術後の結果も良かったので
一時退院していきました。
この友人とはたまに会ってお茶したり、
メールしたりして何かしら近況を報告しあってました



その友人が、去年ガンの再発が見つかりました。
来る日も来る日も激痛に耐えるために、
スーパーの袋一杯もらった痛み止めを飲んだり、
金沢にあるペインクリニックへ２か月程行ったりしました。


私は、痛みに耐えながらも明るく頑張る彼女を心配しつつ
お互いのタイミング的になかなか会えない状況を打破すべく
神戸に帰ってきた＆病状の安定を見計らって会いに行くことにしました。


そんな彼女と久々に会えたのは今年の２月４日。
先端医療センターに入院してるとのことでお見舞いに行きました。
アイスが食べたいというのでハーゲンダッツを近くのコンビニで買って。


先端医療センターはガンの方が多く入院されています。
当人が現れるまで私は待合をぐるぐる見回りました。
姉カカシはここには入院してなかったので。


カツラの見本や、行先表示、看板一つ一つが
チクリチクリと胸と頭を刺しました。




彼女のガンの再発は足の付け根で、
神経に食い込むような形だったからか足がパンパンに浮腫んでて
私は車いすに乗って颯爽と登場した彼女を病室まで連れて行って
抱えてベッドに移動させて、一緒にアイスを食べました。



余命１年と言われたと聞いた時
アイスが喉を通りませんでした。


でも、彼女は余命宣告をされてからというもの
ゴハンが美味しくなり、残さず食べれているとのこと。
一緒に入院してたときはほとんど残してたのに。


優しい旦那さんと、かわいい愛犬のために
１日でも長生きするんだと。


入院していては優しい旦那さんにバレンタインのチョコもあげられないだろうと思い
小さいチョコを買って行って、「旦那さんに見つからないようにねー！」と
引き出しに入れて、二人でニヤニヤしながらフタを閉めました。





昨日来たメールは、「優しい旦那さん」からでした。

２７日の午前５時５５分に旅立ったと。


あれから３カ月もたってないのになー。


余命１年って何？



でも、あのツライ抗がん剤の点滴や
放射線治療、足の痛みや毎日山ほど飲む痛みどめから
やっと解放されたんだろうなと思うと
何となくホッとしました。


良くなったら、旦那と案山子に行くね！って話したことは実現しなかったなー。



自慢の優しい旦那さまは、私の術後のことも心配してくれてましたよ。


「若い時に事故にあって、モルヒネうってもらったら幻覚見えて
消火器がウルトラマンに見えたんだよー（笑）」って話、
いきなり思い出しましたよ。


一緒に入院してた時に、二人で毎日何度もコーヒー買いに行って
コーヒー中毒って看護士さんに笑われたことを思い出しましたよ。


パジャマのまま二人で階上の別の病棟へ行って
「眺めいいねー、でも内科は何となく暗いねー、婦人科は明るいよねー」とか話しながら
そこでもコーヒー飲んだことも思い出しましたよ。


愛犬あずきちゃんと、ウチの小次郎先生の写真を見せ合って
「かわいいけど、やっぱり自分とこの犬がかわいいって思うよね（笑）」って
ニヤニヤしたり、

金曜の選択の献立は煮込みハンバーグと八宝菜どっちにする？って悩んだこと、
カツラより地毛の方がフサフサじゃ！と爆笑したこと、
同室だったモンスター患者のおばさんの話、


たくさん思い出しました。


これからも、私は病院に検査に行くたびに思い出すんだろうな。


でも、それでいいや。


楽しい入院ライフを送れたのは彼女のおかげだったし。



少しでも違和感あるなら先生に言いなさいって言葉が遺言みたいになったので
言いつけを守ってこれからも頑張って検査にいきまーす。

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